計画と管理をやってみよう♪

計画とスケジュール管理は、仕事を成功させるために非常に重要なスキルの1つです。

特に新人さんなどの場合ですと、
慣れていないことだったり、いろいろと大変ですよね。
そして、上手くいかないとストレスも溜まって嫌になっちゃいます。

また、
「スケジュール管理はやっているけど上手くいかない。」
という方も、本稿を読んで『不足している部分』が無いか確認して頂ければと思います。

本項は、PDCAサイクルの基礎であるPlan(計画)を主軸に、段階的に理解して頂けるよう説明しています。

1日の予定を計画するための表作り

「計画を立てよう」と言われて、すぐに出来るわけではありませんよね。

計画を立てるためには1日の作業に関連する情報を整理していかなければなりません。
そのためには、以下の5つが重要です。

 1.作業を洗い出す
 2.作業量/難易度を考える
 3.優先度を確認する
 4.時間帯を調整する
 5.途中経過と見直し

「なんだ、普通のことじゃないか」と思いましたよね。

そうなんです。
普通の事なんです。

ですが、
それを正しく行うのはとても難しいのです。

では、段階的に情報を整理していきましょう。
 
 

1.作業を洗い出す

まずは、今日やることを整理ですね。
実はこれが難しいんです。

たとえば、
「今日は、このプログラムをコーディングする。」
とします。

特に意識していないと多くの人が、
その日の予定に「○○○のコーディング」と1行だけ書いて終わってしまいます。

残念ながらコレでは計画になっていないですよね。

もう少し詳細化しましょう。
と言うのが『1つの成果は複数の作業』から成り立っているからです。
 
 
具体的な例は下記のようになります。

なぜこのように詳細化するかというと、
作業毎に作業量/難易度が異なるからです。
 
 

2.作業量/難易度を考える

まずは感覚で良いので、ざっくりとした作業量と難易度を考えてみましょう。

上記のような結果になったとします。
合計500 Stepですね。

ただし!
最後の処理Cが作業量は少しだが、困難です。
 
 
★ポイント★
もし、この情報が無い状態で、
その日に作業に使える時間を5時間として、
 『1時間あたり100Step』
と考えたら危険ですよね。

4時間経過後に
 「よし、450 Step終わっているから前倒しだ」
と思ったら大間違い。

そうです。難しい作業は、時間が掛かるんです。

おそらく、残りの50 Stepが1時間で終わる事は無いでしょう。

どのように対処すれば良いのか

さらに作業の詳細化です。

以下のように「どのようにその作業を終わらせるか」を考えてみましょう。


 
 
こうすると「処理Cは、50 Stepだけど、120分かかる」の計画が立てられますね。

そうです。
作業量/難易度を含めた作業時間の見積りをするのが大切なのです。

以下のように整理してみましょう。

作業時間の合計が5時間に納まりましたね。

※もし、時間が足りないのであれば上司/先輩などに相談しましょう。
 
 

3.優先度を確認する

「さぁ、あとは作業をするだけだ。」
と考えるのはまだ早いです。

優先度を考えましょう。

なぜこの情報が必要かと言うと、大きく2つあります。

★★★ココがとても重要です★★★

優先度①.他者は、自分の都合では動いてくれない。

他者のスケジュールに割り込むのはとても難しいです。
スケジュール調整が最も難易度の高い作業だと思ってください。

特に上位者であるほど、予定がいっぱい詰まっています。

なるべく早く、
「○○の件について、
 30分ほど相談させていただきたいのですが、
 ご都合はいかがでしょうか?」
と、報連相をしましょう。
 
 

優先度②.リスクが高い事は、先に終わらせる。

「悪い報告は、なるべく早くしてね。」
と言われた事はありませんか?
そうなんです。

想定外の事は発生するものなのです。

それを上司/先輩は理解(経験)しています。
早く報告してもらえると、
その対処にかける時間が増えるのです。
 
 
上記のことを踏まえて作業毎の優先度を設定してみましょう。


 
 

4.時間帯を調整する

優先度が決まったら、あとはその時間を決めていくだけです。
※下記の場合、○○さんの時間は調整済として。

これで、何時に何が終わっていれば良いかが見えるようになりましたね。
バッチリです。
 
 

5.途中経過と見直し

計画を立てたら、都度確認しないともったいないですよね。
1時間毎や1つの作業完了時などに状況を更新していきましょう。
※PDCAのD(実行)です。

順調に作業が進んでいるのであれば、その調子で頑張りましょう。

遅れが発生しているのであれば、上長に報告して対処方法を決めてもらいましょう。

例)
個人的には「手書きの予定」を薦めていますが、
EXCELを使用した場合の途中経過(実績)の更新方法の例です。

【ポイント】
1.作業が完了しているものは、色情報を無くす。
2.現在時刻に赤線を引く
3.↑の赤線より前にある色情報が「遅延作業」です。
※色の有無で感覚的に解るのって大切だと思います。

【補足】
『報告』や『PDCAのC(評価)』を行うためには、他にも情報が必要ですが、
次項『計画を基に報告しよう』にて説明させて頂きます。

作業が計画通りに進むことは、まずありません。
特にその経験が乏しい時期は、作業時間の見積りに大きな乖離があると思います。

それで良いんです。
それをきっかけに成長できれば良いのですから。

次の『PDCA』がその成長を促進してくれます。
 
 

さいごに

管理者は心配性なんです。

特にその担当者の事を理解していない場合は。

長い間一緒に仕事をしてきたパートナーであれば、
「この人は実績があるので信用して大丈夫」
と、ある程度放置するでしょう。

ですが、新人や不慣れなパートナーには、
「どれくらいの生産性があるのか解らない」
と、心配になるんです。

困っていたら、助けてあげたいんです。
作業が遅れていたら、手伝ったり対処してあげたいんです。

そのためには、計画と状況を知りたいんです。

ではでは、管理者と担当者の良い関係が構築される事を願っております。

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