著:蛇蔵&海野凪子
日本語学校で講師をしている人のエッセイです。
興味深々な外国人の質問がマンガで描かれておりとても面白いです。
そして、最終感想は、
これが本当の『声に出して読みたい日本語』だ!
日本人が知らないことがたくさん記されており雑学の1つになります。
例えば)
・「おたま」の由来は、おたまじゃくし
だけど「しゃくし」は?
→しゃもじの元々の名前です。
→なぜ「しゃもじ?」
室町時代に偉い人の女房さんが
「もじ。ってかわいくない?」
「じゃ、杓子は『しゃもじ』で♪」
って感じで日本人特有の読み替えが期限だそうです。
・助数詞(数の数え方)
「1個」「1本」「1頭」「1匹」いろいろありますよね。
英語やドイツ語には無い考え方だそうです。
そして笑えるのが・・・
「キングギドラは?」 ※頭が3つある怪獣
「男一匹は!?」
面白いエピソードは続きます。
映画編
・任侠で日本語を覚えたフランスマダム
・武士好きなスウェーデン人
正しい敬語
・「頂けますか」と「下さいませんか」
・「恐れ入りますが」と「差し支えなえれば」
・「頑張ってください」は「お疲れの出ませんように」
日本は世界の逆に居る
・「○は悪くて」「×が良い」
海外のゲームをやっていると実感しますよね。
決定ボタンは「×」なんです…。
日本人も読めない
明治33年に取り決められたようです。
「ひらがなは1音につき、1文字とする」
それまでは、1音(複数音)に対し複数の表現方法があったようです。
・花札の「あのよろし」を正しく読めます?
・↓の字で「まいらせそうろう」
このように、使われなくなった記述は「変体がな」と呼ばれるそうです。
※いまでも「うなぎ」の「な」はお店で良く見ますよね。
・・・「うふぎ」って読んじゃいますね♪
英語圏こそカタカナが理解できない
日本人が英語を読み易くした、と思われ勝ちなカタカナですが、
実は、発祥は違います。
そして、そのカタカナが英語の読み等で使われますが、
英語圏からすると「発音が全く違う」ので、理解が出来ないそうです。
中国人は日本の漢字に納得できない
日本の漢字は省略表現されているため違い過ぎるそうです。
そして、面白いのが、、、
非漢字圏の人に感じを教えると、明朝の細かいところをちゃんとやる。
↓の漢字の「一」です。
確かに、本気で取り組んでる時って細かいところも気にしますよね。
標準語の歴史
「~~です。」という言葉。
普段使いますよね。
ですが、時代劇などを思い返すと解りますが、
そのような言い回しをしている高官はいません。
では、誰が使っていてどのように広がったかというと、
「花魁(おいらん)が使っていて、
田舎武士が上京した時に知り、持ち帰った。」
日本の歴史もいろいろありますね。
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