新人挨拶で、よく間違われている代表例
「役不足」とは、
本人の力に対して役目が軽い。
「力不足」が、
新人など、未熟であったり悪い結果であった際に使う。
著:篠崎晃一(東京女子大学教授)
絵:たかまつやよい
はじめに
春と言えば、新入社員。
新入社員と言えば、慣れない言葉遣い。
そう。誰もが通った「間違いだらけの日本語」です。
社会に出ると、個人の何気ない一言が会社の大きな問題に発展してしまう場合もあって怖いですよね。
社内で身近な関係の人との会話はそこまで気にする事はありませんが、
社外の人に対して、誤用による失礼な表現で言ってしまうと…。
怖いですね。
本書では、雑誌編集という特に表現に厳しい業界での新人編集者さんで面白ろおかしく表現されています。
読み終えての感想
私も40歳を大きく過ぎ、ITエンジニアとしてプレゼンテーションを行う機会が多かったので、
それなりに日本語の使い方は知っていたつもりでした。
ですがが、知らないことはまだまだ多いですね。
本書のとても良いところが、
特別な状況での会話を挙げているのではなく、
ごく普通、一般的な日常会話などの状況を挙げているところでした。
身近にある誤用は、飲食店などでよく耳にしますよね。
「こちらの席で、よろしかったでしょうか」
丁寧な言葉遣いを意識しすぎてしまい、このような言い方をしてしまう人が多いです。
この場合、
「よろしいでしょうか」
が正しい用法です。
「こちら、○○になります。」
これはもう解ってて言っているとしか思えませんよね。
「なります」は変化する意味が含まれていますので、商品を示す際に使うのは誤用となります。
では何と?の答えは示してくれませんでした。
普通に
「こちら、○○です。」
というだけで良いのでしょうね。
※HUNTER×HUNTERで挙げられている「破天荒」ももちろんあります。
他にも『英語圏の人が聞いた和製英語』なども含め、
200単語以上の誤用と訂正を説明してくれています。
とても内容の濃いものですが、マンガなので気楽に読むことが出来ますし、
途中に挿入されている『日本語テスト』も勉強になります。
新社会人の方だけでなく、
中堅・ベテランだと思って油断しているあなたも
改めて勉強した方が良いかも知れませんね。
以下、Amazonさんの商品リンクを貼らせて頂きます。
本書を読んで「間違った使い方だけは避けたい」という方は是非。
出版社さまへ
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