第二の人生 ~一人暮らしパラダイス~

弘兼 憲史(ひろかね けんし:Hirokane Kenshi)
大和書房

弘兼流
熟年世代の「第二の人生」

~もくじ
はじめに
 「自由気ままな一人暮らしで『身軽』になる」

第1章
 「老いたら拒まず、でも従わず」

第2章
 「嫌われない、無理をしない、引きこもらない」

第3章
 「気ままな暮らしのコツと、そしてひと手間」

第4章
 「『家族』からおだやかに卒業する」

第5章
 「近づく『黄昏』を恐れることはない」

第1章「老いたら拒まず、でも従わず」

本章で語られていること
 ・「理想の人生」は、他人からの押し付け
 ・島耕作だって、「娘の誕生日より仕事」
 ・「こだわり」は、あくまで自分だけのもの
 ・いい歳をして「自分らしさ」に悩むのはバカらしい
 ・「人生100年」と思って「今日」を疎かにしていないか?
 ・人を羨むくらいなら、せめて「下の人」を見なさい
 ・私たちは“逃げ場”のない似た者同士
 ・若者に媚びても何も学べない
 ・アンチエイジングなんてしても大差はない
 ・欲深さはあなたを惨めにするだけ

良い意味での「気休め」です。

生き方に悩んでいる人に読んで頂きたい内容ですね。
私のような自由人には、そういう風に考えている人もいるんだな。程度ですが、
多くの日本人は気づくことが多いのではないのでしょうか。

ですが、これを実践するためには『強さ』が必要だと思いました。

そうです、強者であれば何でも大丈夫なのです。
仮に金銭的に困っている人で例えると、選択肢が少ない事ですね。
 「拒んでしまったら、生活が成り立たない。
  従わなければ、その選択肢にすらたどり着かない。」
と思いました。

私は現在43歳ですが、
20~30歳の頃には選択肢がありませんでした。
お金も技術も乏しく、周囲からの期待に応えるために全力で働くことだけでした。
そんな過去があったからこその現在だと思います。

本書は高齢者に向けた内容としていますが、
若い人達に読んで頂きたく思います。
そして、今の自分を考え、未来の自分を想像して欲しい。と。

老いた自分が『拒まず、従わなくてよい』ほどの力を得ている事を目標に。

第2章「嫌われない、無理をしない、引きこもらない」

本章で語られていること
 ・「まるくなる」のは、損ではない
 ・この歳でできないことは「もうやらなくていいこと」
 ・疲れるほど運動するのは、もうやめよう
 ・決まり切った人生が、だまされる隙を生む
 ・最近、知らない道を歩きましたか?
 ・やるべきことだけは粛々と……
 ・定年退職前に「やりたいこと」をイメージ
 ・「行きつけ」を作って、1日1回外に出よう

本章はとても面白いです。

私はまだ40代なので、序盤の内容が気づきになりました。
「まるくなる」とはどういうことか、
そして「なぜ人は、歳をとるとまるくなるのか」です。

とても心に響いた言葉として「老人力」「閑古錐」が挙げられています。
若い時には苦労するもの。
そして、歳をとれば円熟していくもの。
そのような素敵な感覚を得られます。

後半は「楽しく生きるため」に必要なことでした。
そうですね、自分ひとりの世界なんてちっぽけなものです。
世間には自分の知らないことや、考えもしないこと、新しいことで溢れています。
勘違いしないでください。
それらを全て受け入れ、吸収しなければならない。なんてことは語られていません。

「自分がどのように生きたいのか。」

そういうことを、無理のない範囲で考え直すのも、また一興かと。

第3章「気ままな暮らしのコツと、そしてひと手間」

本章で語られていること
 ・一人暮らし、料理をしないのはもったいない
 ・料理の段取りで、脳も財布も得をする
 ・洗濯、掃除はひと手間で済む
 ・お酒は自分の適量を維持すべし
 ・1日3食を守らなくていい
 ・欲の中身は変わってくる
 ・お金でモテるのはつらいよ
 ・弾む会話は「自慢なし、もでオチはある」
 ・一人暮らしは、楽しい時間しかない
 ・退屈な人と付き合う理由はない
 ・一人暮らしの準備は早いに越したことはない
 ・一人暮らしを豊かにするゆるいつながり

「まずは、インスタントラーメンから始めよう」
こんなに良い言葉は他ではそうそう聞くことが出来ません。

そうですね。何事も最初は簡単で楽しくて次もやりたくなる事が第一です。
そして、ラーメンをお店で食べた事がある人であれば、
「野菜が入っている」「お肉が入っている」「いろいろなアレンジがある」
と、発展させていくのが楽しくなります。

私はラーメンが不健康とは思いません。
確かに塩分は多いかもしれませんが、接種した分を消費すれば良いのです。
自転車を趣味に一日中走り回っていると大量の汗を流します。
正直なところ、消費した量の方が確実に多いです。

「お次は、カレーライス」
この定番料理。
全ての基礎となる作業が習得できると思います。
それは「切る」「炒める」「煮込む」を数多くの食材と調味料で経験することになります。
最終的にはオリジナルのスパイスカレーを作るまでに行くのも人によってはすぐだと思います。

このように、入門、基本、そして応用と進んでいく料理って、楽しいですよね。

気ままな一人暮らしをするのであれば、
スーパーなどに陳列されている食材から想像して創造するのは1つの楽しみになります。

そして、掃除・洗濯を含めると、
一人暮らしで自分が何でもやっていると、ボケる暇なんてないですね♪

第4章「『家族』からおだやかに卒業する」

本章で語られていること
 ・「家族は仲がいいもの」という幻想
 ・血のつながりといっても、それが何だ?
 ・子どもにお金を残さない、見返りも求めない
 ・離婚が非難される時代ではない
 ・破綻した結婚は、ただのエネルギーの無駄
 ・離婚ではなく、「卒婚」という選択肢
 ・孫の世話で疲れ果てる老後はイヤだ

人とのつながりは大切だと思います。
ただし、それは自分に有益なのか無益なのかが重要です。

本書では、それを改めて教えてくれています。

家族や友人など、一般的に大切と言われている関係の人達です。
それどころか、妻や夫、子供も考えるべき対象に含まれていました。

最も身近な妻や夫の例えですが、
 「あなたが収入を得てくるのは当然の義務」
 「あなたが家事全般をきっちりこなすのは出来て当然」
など。

そのような考え方を持ってしまったら、そこには愛情はあるのでしょうか。
離婚が珍しくない今のご時世です。
「結婚生活から卒業」という考え方もあるようですね。

自分の子供に対しても同じです。
親の資産や支援を前提に甘えたことを言っている子供には、
すこしドッキリをしかけてみるのも一興ですね。

残り少ないかも知れないあなたの人生。
他者を気遣うだけでなく、
自分にも優しくしてあげて下さい。

第5章「近づく『黄昏』を恐れることはない」

本章で語られていること
 ・永井荷風に「死に方の理想」を見る
 ・「孤独死」は怖いですか?
 ・しっかり準備すれば「後のこと」は怖くない
 ・一人の最期も気楽でいい
 ・延命治療の意味だけは、はっきりと
 ・年寄が病院のベッドに居座るのは医療資源の無駄?
 ・父の延命治療で考えたこと
 ・生き死にを自分で選べるか?
 ・妻に先立たれることを想定してみる
 ・男は妻との死別に弱い生きもの
 ・孤立しないための「止まり木」をつくる

「明けない夜は無い」に対して、
「暮れない昼は無い」とは、面白い返しですよね。

何よりも印象に残ったのは、考える力があるうちに考えておいた方が良いということです。

人は「老後のことはその時に考える」という甘い考えを持っていますよね。
でも、想像してみると怖いものです。

著者は父の延命治療について経験があり、その実を正直に語られています。
その苦悩は、経験した人にしか解らないものであり、
延命治療を受けている人の苦しみは、誰も知る事ができないのです。

もし、自分が突然の事故で同じような状況になった場合の事を考えて見て下さい。
若いからと言って、事故は回避できないのです。

自分の意志を伝えらえる今、書き残しておくべきだと思いました。

そして、そんなに心配しなくても大丈夫なことも綴られておりますので、
是非、一読してみては如何でしょうか。

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